· 

ホセ・ムヒカの言葉

先日、『世界で最も貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉』という本を読みました。

ムヒカ氏は南米ウルグアイの前大統領で、4月に初来日した際にはテレビなどのメディアでも大きく取り上げられたので、記憶に残っている方も多いかと思います。 

 

―貧乏な人とは、少ししかモノを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ― 

 

人間はもっと良い暮らしをするためにモノを必要としますが、それを達成するためは消費と仕事をどんどん増やさなければいけないという矛盾に満ちた現在の状況や、底を知らない大量消費主義社会の危険性に、彼は警鐘を鳴らしています。

発展とは本来は人類に幸福をもたらすものでなくてはならないはずなのに、発展していくために自分の時間を犠牲にして働くことは人の幸せを阻害することだとも云っています。

 

この本を読んで、人間の欲には際限がないんだと理解すると、今でも十分足りてるんじゃないかと等身大の自分に気づきます。

そうすると、最低限必要なものさえなくて困っている方々の気持ちを少しでも理解できるようになれるかもしれません。

熊本地震で被災された多くの方々の気持ちに少しでも寄り添えるようになれるかもしれません。

もっと私達が周りの人の役に立てるような人間にならなければいけませんね。

極めて質素に暮らし、でも幸せそうで自信に満ちたムヒカ氏の言葉のひとことひとことがずっしりと心に刺さり、「本当の幸せとは何か」を深く考えさせられます。 

 

日本にも清廉、中庸、節度、分をわきまえる、身の丈を知る等など…素敵な言葉があります。

敬愛する西郷隆盛は『児孫のために美田を買わず』の名言を遺しました。

維新後の政府官僚の贅沢三昧に警鐘を鳴らし、自身は生涯質素を貫いたそうです。

時代は変わっても、心に響く言葉は万国共通で時間軸を飛び越えます。自分の足元を見つめ直す良い読書となりました。