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映画の神様が微笑む月

 2月25日(日本時間)にWOWOWで放映された第91回アカデミー賞授賞式、最高でしたね!今年も朝8時半からモニターの前にかぶりつきました。

 ドルビーシアター前のレッドカーペットに続々と登場するハリウッドスターの姿はあまりにもキラキラして、授賞式を待つ私のテンションはすでにMAX。そして朝10時(日本時間)に始まった授賞式では、あの“QUEEN”(70年代のスーパーバンド)の超絶ライブからスタート。不朽の名曲We Will Rock You ~ We Are The Champions を演奏するメンバー(71歳のブライアン・メイと69歳のロジャー・テイラー)の雄姿に涙。これ観ただけでも大満足です。

 

 ここ数年間のアカデミー賞といえば、LGBTだとホワイトウォッシュ(白人偏重)だとか、人種差別を過度に意識し過ぎて、地味な映画や難しい映画が選出されることが多かった印象だったのですが、一昨年からの#MeToo運動で流れが変わったのでしょうか、今年は百花繚乱、バラエティに富んだ作品が出そろいました。

 

 映画館で殆ど上映されずにネットフリックスで放映され作品賞を含む同年度最多タイの10部門でノミネートされた超話題のメキシコ映画『ROMA/ローマ』は外国語映画賞、監督賞、撮影賞を受賞。歌姫レディー・ガガ様とイケメンのブラッドリークーパーが共演した『アリー/スター誕生』は堂々主題歌賞を受賞。会場ではその主題歌『Shallow/シャロウ』を二人が熱唱し聴衆を虜に…。鳥肌、鳥肌。素敵過ぎます♪♪また、ヒーロー物で作品賞初選出となったマーベルコミックス原作の大ヒット作『ブラックパンサー』やバットマンのクリスチャン・ベールが肉体改造して(無理に太って)チェイニー元副大統領を熱演した『バイス』など秀作がずらり。

 

 そして「何回観た?」が仲間うちでは既に合言葉になりつつあるクイーンの感涙伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』。昨年11月9日の映画日本公開を心待ちにし、劇場で何度も涙し、最近は車の中でもカラオケでもずーっと“QUEEN”(^^♪の私にとって、授賞式でのオープニングLive、ラミ・マレックの主演男優賞はじめ4冠獲得はこの上なく幸せな結末となりました。いつかシネマ倶楽部でも上映できるといいですね。

 

 締切の関係でこの原稿を書いている本日は3月1日。今一番観たい映画『グリーンブック』(第91回アカデミー賞作品賞受賞)はなんと本日より日本公開。近々ぜったいに観に行きます!そして第42回日本アカデミー賞授賞式は今晩9時からのTV中継。低予算ながら大ヒットを飛ばし昨年の日本映画界をあっと言わせた『カメラを止めるな』。私にとってこの作品は邦画では昨年一番の衝撃。この号をお届けする頃にはすでに結果が出ていますが、どこまで賞レースに食い込めるか、楽しみです。毎年映画の神様が微笑みかける2月と3月。今年も良い年になりそうな予感!